ライフサイエンスの基礎知識

プリン体とは

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プリン体とは何なのか

プリン体という言葉を最近耳にすることも多いと思います。
スーパーなどでアルコールの飲み物を見ていても、プリン体カットなどの言葉が書かれているものも多いです。
プリンはスイーツとして人気がありますが、プリン体は全く別物です。
関係はないので気をつけておきましょう。
そもそもプリン体が何なのか分からないという方のために、プリン体について解説していきます。

プリン体は核酸の主成分

プリン体は体内に存在している核酸の主成分です。
体には欠かせない物質で、体内に沢山存在していますが、体内で8割ほどが作られています。
そして、残りの2割が体外からの食材で摂取することで補給されています。

そのため、適度なプリン体の摂取は体に必要なものなのです。
ゼロにした方が良いような有害物質ではないことを覚えておきましょう。

なぜプリン体が良くないと言われるのか

このように体に必要な存在であるプリン体ですが、世間的にはプリン体カットなど、あまり良くないイメージで伝えられています。
この理由は、多くの人の場合、プリン体を摂りすぎているためです。
プリン体は多くの食材に含まれており、実は身の回りのほとんどの食材に含まれています。
そのため、普通に食事をしていればプリン体が足らなくなるということはほぼありません。

そして、プリン体は人にとってとてもおいしさを感じる成分です。
うま味成分でもあるので、多くの方に人気の食材にはより多く入っています。
例としてはレバーや白子、かつお、ビールなどは代表的な例です。
ここで、ビールもプリン体が多い飲み物という所がチェックポイントです。

ビールが好きな方はとても多いですが、ビールを飲むと、それと同時にプリン体も沢山摂っていることになるのです。
また、ビールを飲む時にはおつまみなどを合わせて食べることも多いですが、おつまみに合うものもプリン体が多く含まれているものは多いです。

このように、プリン体を過剰に摂りすぎている状態になり、体に過剰に存在するようになるプリン体は、様々な健康被害をもたらすようになります。
時には重大な病気を引き起こしてしまう場合があるので、必ずバランスに気をつけて食事をする必要があるのです。

普段からビールが好きでよく飲んでいるという方は、まずは生活習慣の見直しをしていきましょう。
毎日ビールを飲んでいる方は週に数日はビールを飲まない日を作るようにすると良いでしょう。
いきなりビールを飲まないようにするのが難しければ、飲む量を減らすことでも大丈夫です。
そして、減らしてからまた徐々に量を減らし、ビールを飲まない日を作るようにすると良いでしょう。

病気はなってからでないと気が付きにくいものです。
ですが、プリン体が増えることでの健康への悪影響はとても大きいので、ぜひ今から気を付けることをおすすめします。